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日産自動車、環境性能と動力性能を飛躍的に向上させる VVEL(バルブ作動角・リフト量連続可変システム)をグローバルに投入開始

29 marzo 2007

日産自動車株式会社(本社:東京都中央区銀座 社長:カルロス ゴーン)は、エンジンのバルブの作動角とリフト量を連続的に可変制御するVVEL*1とC-VTCを組合せ、同社が目指す究極のパワートレインコンセプト「ハイレスポンス・高出力(Emotion)・低燃費(Efficiency)・クリーンな排出ガス(Clean Emission)の高次元でのバランス」を実現するエンジンをグローバルに投入開始すると発表した。同社は06年12月に発表したニッサン・グリーンプログラム2010において、CO2排出量を約10%*2低減させる技術としてVVELを07年度よりグローバルに搭載していく計画を既に公表しているが、07年4月のニューヨークオートショーで発表するインフィニティG37クーペがその搭載第一弾となる。

通常のエンジンはスロットルバルブで吸入空気量をコントロールするが、VVELはアクセルペダルの踏み込み量に応じて、エンジンの吸気バルブの作動角とリフト量を連続的に可変制御し、吸気バルブで直接吸入空気量をコントロールする。さらにC-VTCと組み合わせることで、バルブのリフト量・作動角・位相の全てをコントロールすることができ、バルブタイミングとリフト量の自在な制御が可能となる。これにより、吸気抵抗(ポンピングロス)の低減、及び吸入空気の応答性を飛躍的に向上させ、動力性能(レスポンス、出力)の向上と環境性能(低燃費、クリーンな排出ガス)を高次元で両立させた。
具体的には、ドライバーの運転状況にあわせ、以下の効果を生み出す。


●燃費向上
  • 中低負荷運転時*3に、従来のスロットルバルブではなく、燃焼室直前の吸気バルブで吸入空気量を直接コントロールすることで、吸気抵抗(ポンピングロス)を低減
  • 中低負荷運転時に吸気バルブリフト量を小さくし、カム駆動フリクションを低減

●レスポンス向上
  • 従来のスロットルバルブではなく、燃焼室直前の吸気バルブで吸入空気量を直接コントロールするため、加速開始時から密度の高い空気を吸入することが可能となり、アクセルレスポンスが向上

●出力向上
  • 低回転域で、吸気バルブの開時間を短くすることで、一度吸入した混合気の吹き返しを抑制し、トルクを向上
  • 高回転域で、吸気バルブのリフト量を大きくし、吸入空気量を増大させることでトルク向上

●排出ガスのクリーン化
  • エンジンが冷えている際の始動時に、排出ガス温度を上げて触媒を早期活性化させるため、吸気バルブを開くタイミングを適正化
  • 低負荷運転時に、吸気バルブのリフト量を小さくすることで、吸気流速を上げて燃料を微粒化し、HC(ハイドロカーボン)排出量を低減

VVELは、中低負荷運転時の燃費向上効果が大きいため、中低負荷運転の多い大排気量・多気筒エンジンに適した技術である。日産は、ニッサン・グリーンプログラム2010において、ディーゼルエンジンと同等レベルまでCO2排出量を削減するガソリンエンジン(CO2約-20%)を開発して、2010年度よりグローバルに投入する計画を発表しているが、大排気量・多気筒エンジンについては直噴技術とVVELを組合せたエンジンを開発・投入していく。VVELのシステム構成】

偏芯カムを持つドライブシャフトの回転運動をロッカーアームと2種類のリンクによりアウトプットカムに伝え、吸気バルブを押し下げる。DCモーターにてコントロールシャフトを回転させ、リンクの支点を変えることでアウトプットカムの動きを変化させる。この結果、バルブリフト量を連続的に変化させることが可能となる。

*1: VVEL(ブイベル): Variable Valve Event & Lift (バルブ作動角・リフト量連続可変システム)
*2: VVEL装着有無で比較した場合のエンジン単体でのCO2削減効果(社内測定値)
*3: アクセルペダルの踏み込み量が中から小の運転領域


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